育てたいのは、服づくりの技術だけではありません。
迷ったり、試したり、選び直したりしながら、
「自分なりの理由を持って選ぶ力」を育てていけたらと思っています。
同じテーマで作っても、みんな全然違うものになります。違うということは、見ているものも、感じていることも違うということ。デザインは「違い」を知る時間でもあると思っています。
「なんでこれにしたの?」と聞くと、「なんとなく」と返ってくることも多いです。でも話しているうちに、その子なりの理由が見えてくる。その瞬間が、私は面白いんです。
「誰に着てほしい?」「どんな気持ちになってほしい?」。自分の考えと、相手の気持ち。その間を何度も行き来します。その繰り返しが、人との関わり方を学ぶ時間なんじゃないかと思っています。
最初は「これでいいのかな」だったものが、少しずつ「これでいい」に変わって、いつか「私はこれがいい」になったらいい。それは小さな経験の積み重ねでしか作れないものだと思っています。